平成29年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 キアンコウ 魚種写真
学名 Lophius litulon
系群名 太平洋北部
担当水研 東北区水産研究所

生物学的特性

寿命: 不明
成熟開始年齢: 不明
産卵期・産卵場: 4~6月(津軽海峡東部沿岸)、5~7月(仙台湾周辺)、4~8月(福島県中部海域)
食性: 青森県沿岸では、魚類、頭足類 福島県沖では、甲殻類、サラサガジ、エゾイソアイナメ、カレイ類、タラ類、イカナゴ、ギンアナゴ、カタクチイワシなど
捕食者: キアンコウに対する捕食事例として,青森県沿岸のミズウオの胃内容物中に若齢個体の出現が認められている

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漁業の特徴

キアンコウは太平洋北部海域では沖合底びき網漁業(沖底)、小型底びき網漁業(小底)を主体に、底刺網漁業や定置網漁業でも漁獲されている。全体の漁獲量の内訳をみると、沖底の割合が最も高く、2016年は沖底、小底、その他漁業種(刺網、定置網など)の割合はそれぞれ59%、13%、28%であった。尻屋崎~襟裳西海区および金華山~房総海区が主漁場である。

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漁獲の動向

漁獲量は、2000~2010年の間1,100~1,500トンであったが、近年は減少傾向にあった。しかし、2016年は東日本大震災(震災)の起こった2011年以降における最高値である772トンとなった。2011年以降の漁獲量の減少は、震災による操業休止の影響で努力量が減少したことも大きい。福島県では震災のために2012年は漁獲量がなかったが、2013年に試験操業の対象となってから漁獲量は徐々に回復している。

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資源評価法

尻屋崎~襟裳西海区と金華山~房総海区ごとに、沖底の単位努力量あたり漁獲量(CPUE)によって資源の水準と動向を判断した。尻屋崎~襟裳西海区は襟裳西および尻屋崎海区を合計したかけまわしの1973~2016年のCPUEを指標値として用い、金華山~房総海区は金華山、常磐および房総海区を合計したオッタートロールの同期間のCPUEを指標値として用い、海区ごとに資源状態を判断した。

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資源状態

尻屋崎~襟裳西海区のCPUEは近年減少を続けている。同海区のCPUEの最大値と最小値を3等分し、18.3kg/網以上を高位、11.4kg/網未満を低位とし、2016年の同海区のCPUEは7.2kg/網であることから水準は低位、直近5年間(2012~2016年)の推移から動向は横ばいと判断した。金華山~房総海区のCPUEは震災以降増加傾向にある。同海区のCPUEの最大値と最小値を3等分し、12.2kg/網以上を高位、6.6kg/網未満を低位とした。2016年の同海区のCPUEは17.7kg/網であることから水準は高位、直近5年間(2012~2016年)の推移から、動向は増加と判断した。 両海域の資源水準と動向を同等に勘案し、本資源全体の資源水準は中位、動向は増加と判断した。

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管理方策

資源水準に合わせた漁獲を管理目標とし、 2つの海域ごとのABCを算定し、合算して2018年ABCを求めた。 全体としては中位水準であると判断したが、尻屋崎~襟裳西海区は低位水準にあることから、尻屋崎~襟裳西海区の漁獲量を下げることを提案する。 また、金華山~房総海区は高位水準にあることから、漁獲量が震災前より上昇する可能性があるため、努力量を適切な水準に維持することを提案する。
管理基準 Target/Limit 2018年ABC
(トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの増減%)
0.8・尻屋崎-襟裳西海区Ct・1.12
1.0・金華山-房総海区Ct・1.04
Target 880
Limit 1,100

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:柴田泰宙・服部 努・成松庸二・鈴木勇人・森川英祐

資源評価は毎年更新されます。