平成29年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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マチ類 魚種写真
アオダイ Paracaesio caerulea
ハマダイ Etelis coruscans
ヒメダイ Pristipomoides sieboldii
オオヒメ Pristipomoides filamentosus
系群名(海域) (奄美諸島・沖縄諸島・先島諸島)
担当水研 西海区水産研究所

生物学的特性

寿命: アオダイは35歳以上、ハマダイは60歳以上、ヒメダイは雌で18歳、雄で38歳程度、オオヒメは20歳以上
成熟開始年齢: アオダイ2歳(30%)、6歳(100%)、ハマダイ8歳(20%)、19歳(100%)、ヒメダイ0歳(40%)、4歳(100%)、オオヒメ2歳(40%)、5歳(100%)
産卵期・産卵場: アオダイ:4~8月、ハマダイ:4~11月 、ヒメダイ・オオヒメ:盛期は5~7月
食性: アオダイは大型動物プランクトン、ハマダイは小型イカ類、魚類、ヒメダイとオオヒメは魚類、ヒカリボヤ類、浮遊性甲殻類、イカ類
捕食者: マハタ、カンパチ、サメ類など

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漁業の特徴

鹿児島県、沖縄県近海の水深100m以深で操業する深海一本釣漁業や底建はえ縄漁業により漁獲される。周年操業する一本釣専業者が主体であるが、ソデイカ漁などと兼業する漁業者もいる。1航海あたりの操業日数は、5トン未満の小型船で1~3日、5トン以上の船で1週間程度である。

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漁獲の動向

マチ類全体の漁獲量は1980年代後半から1990年代にかけて急激に減少した。魚種別・海域全体の漁獲統計は、アオダイおよびハマダイでは1999年以降に、ヒメダイとオオヒメでは2008年以降に鹿児島・沖縄両県で整備されたものが利用可能である。アオダイの漁獲量は、2012年まで減少傾向で推移していたが、以降は300トン前後で推移し、2016年は317トンであった。ハマダイでは2003年まで漸減したが、その後は増加に転じ、2016年は267トンであった。ヒメダイでは減少が続いており、2016年は103トン、オオヒメも漸減し、2016年は61トンであった。

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資源評価法

資源水準の判断には、1960年以降57年間の漁獲統計がある鹿児島市中央卸売市場のデータを用いた。なお、ヒメダイとオオヒメに関しては1989年まで両種が区別されていなかったため混合種群として水準を判断した。資源動向の判断には、1989年からデータがある沖縄県八重山漁協所属船の単位努力量当たりの漁獲量(CPUE)を資源量指標値として用いた。

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資源状態

水準の判断には、各種・種群の過去57年間の漁獲量の最高値と最低値を3等分し、上から高位・中位・低位とした。いずれの種・種群においても、1980年代以前の漁獲量と比較して1990年代以降の漁獲は少なく、いずれの種・種群とも資源水準を低位と判断した。資源量指標値は、アオダイでは2011年を境に横ばいから減少に、ハマダイでは2003年を境に減少から増加に転じ、ヒメダイとオオヒメでは増減を繰り返しながら概ね横ばいで推移している。動向は直近5年間(2012~2016年)の資源量指標値の推移から、アオダイで減少、ハマダイで増加、ヒメダイで減少、オオヒメで横ばいと判断した。
アオダイ ハマダイ ヒメダイ オオヒメ

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管理方策

漁獲量と資源量指標値の推移を基に、その水準および変動傾向に合わせた漁獲を行うことを管理方策として、2018年ABCを算定した。2010年より第2期資源回復計画が開始され、2012年からは広域資源管理方針となって、保護区を18区から24区に増やした。また、漁獲体長制限による小型魚保護も導入され、海域全体での小型魚への漁獲圧削減措置が実施されている。解禁された保護区での集中漁獲を避けるため、解禁時の保護区内への入域や1操業あたりの漁獲量制限を設ける等、保護区が一時的な管理方策にならないよう継続的な措置を講じていくことが望ましい。
                              
管理基準 Target/Limit 2018年ABC
(トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの
増減%)
アオダイ0.7・Cave 3-yr・0.77Target 131
Limit 164
ハマダイ0.7・Cave 3-yr・1.03Target 142
Limit 177
ヒメダイ0.7・Cave 3-yr・1.00Target 65
Limit 81
オオヒメ0.7・Cave 3-yr・1.06Target 46
Limit 58

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:下瀬 環・青沼佳方・林原 毅

資源評価は毎年更新されます。