平成29年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 マダイ 魚種写真
学名 Pagrus major
系群名 瀬戸内海中・西部系群
担当水研 瀬戸内海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 15~20歳
成熟開始年齢: 3歳(50%)、4歳(100%)
産卵期・産卵場: 3~4月上旬:伊予灘、5月中旬~6月中旬:燧灘、備後芸予瀬戸、安芸灘
食性: 甲殻類、多毛類、尾虫類、魚類
捕食者: 稚幼魚は魚食性魚類

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漁業の特徴

主に吾智網、小型底びき網によって漁獲される。小型底びき網漁業の努力量は1964年から2006年(統計最終年)まで減少傾向で推移した。瀬戸内海漁業取締規則により毎年7月1日~9月30日の3カ月間、全長12cm以下のマダイの採捕が禁じられている。2015年の種苗放流数は130万尾である。

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漁獲の動向

漁獲量は1953年の4,552トンから減少し、1970年に1,715トン(最低値)まで低下した。その後増加し、1984年に3,351トンにまで回復したが、再び減少傾向となり、2016年は2,035トンであった。

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資源評価法

1977~2016年の年別年齢別漁獲尾数データを用いたコホート解析により資源量を推定した。

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資源状態

資源量は1984年に最高値の1.2万トンとなった。2005年以降は減少傾向にあり、2016年は7,702トンであった。親魚量も資源量と同様に1984年に最高値の7,570トンとなったが、近年は横ばいで推移しており、2016年は4,010トンであった。明瞭な再生産関係は認められないためBlimitは設定しない。資源水準は過去40年間(1977年~2016年)の親魚量について最高値と0の間を3等分し、5,069トンと2,535トンを境界値として上から高位、中位、低位とした。2016年の親魚量4,010トンから水準は中位、動向は直近5年間(2012~2016年)の親魚量の推移から減少と判断した。2016年の6歳以上魚の漁獲尾数の減少により2013年以降の5歳魚以上の漁獲係数が上方修正された結果、親魚量が下方修正されたため中位水準となった。

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管理方策

親魚量と資源量を維持することを管理目標とした。親魚量を基準とした資源動向は減少であるが,現状の漁獲係数で管理しても2023年時点において親魚量と資源量が維持されることから、Fcurrentを管理基準として2018年ABCを算出した。なお、毎年約133万尾(2011~2015年の平均値)の種苗放流が行われ、0歳時の添加効率が0.029(2011~2015年の平均値)となると仮定した。種苗放流は資源にほとんど影響を及ぼさない。2015年(直近年)の添加効率は0.01、混入率は0.2%である。
管理基準 Target/Limit 2018年ABC
(トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの増減%)
Fcurrent Target 1,901 23 0.13
(-20%)
Limit 2,278 28 0.16
(±0%)

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:山本圭介・阪地英男

資源評価は毎年更新されます。