令和2年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ウルメイワシ 魚種写真
学名 Etrumeus micropus
系群名 対馬暖流系群
担当水研 水産資源研究所

生物学的特性

寿命: 3年程度
成熟開始年齢: 1歳(100%)
産卵期・産卵場: 九州周辺水域では周年、日本海北部では春~夏
食性: カイアシ類、十脚類、端脚類
捕食者: 大型魚類、ほ乳類、海鳥類、頭足類

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漁業の特徴

主にまき網、定置網、棒受網などで漁獲される。 韓国でもウルメイワシを漁獲しているが、1990年以降、漁獲量は報告されていない。 中国の漁獲量は不明である。

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漁獲の動向

漁獲量は1980年代後半から1990年代前半までは4万トンを上回る年が多くみられた。 しかし、1990年代後半から2000年にかけて1万トンまで減少した。 2001年以降は増加傾向にあり、2013年と2016年には5万トンを超える漁獲量となったが、その後漁獲量は減少し、2017年以降は3.1万トン~3.9万トンの間で変動しており、2019年は3.5万トンだった。 東シナ海区と日本海西区での漁獲量が多い。

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資源評価法

1976年~2019年の月別漁獲量と体長測定資料から推定した年齢別漁獲尾数を用いたコホート解析により資源量を推定した。 ただし、韓国、中国の漁獲データが得られていないため、日本の漁獲データに基づき資源評価を行った。

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資源状態

資源量と親魚量は、2003年以降増加傾向にある。 2019年の資源量は8.7万トン、親魚量は5.5万トンと推定された。 親魚量と加入尾数との間には正の相関が認められたが、親魚量が多くなると加入尾数は頭打ちになる傾向が認められた。 Blimitは低い親魚量でも高い加入がみられた1984年の親魚量(2.7万トン)とした。 2019年の親魚量はBlimitを上回っている。 資源水準は、高位と中位の境界を親魚量の最大値~最小値を3等分した値のうち、上位3分の1である8.9万トン、中位と低位の境界をBlimitとし、2019年の親魚量5.5万トンから資源水準は中位、動向は近年5年間(2015年~2019年)の資源量と親魚量の推移から減少と判断した。

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管理方策

2019年の親魚量はBlimitを上回っていることから、親魚量の維持を図ることを管理目標として、2021年のABCを算出した。 現状の漁獲圧(Fcurrent)は親魚量を維持する漁獲圧(Fmed)よりも高い。 Fmedで漁獲した場合には親魚量はBlimit(2.7万トン)以上で維持される。 一方、Fcurrentの下で管理した場合には資源量および親魚量は減少する。 本系群は、漁獲物の大半が0~1歳魚である。 資源を安定して利用するためには、親魚量を一定以上に保つことが有効である。 そのため、加入が少ないと判断された場合には、0歳魚を獲り控えるなどの方策が効果的だと考えられる。
管理基準 Target/Limit 2021年ABC
(千トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの
増減%)
Fmed Target 23 32 0.63
(-39%)
Limit 26 37 0.79
(-24%)

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:依田真里・黒田啓行・髙橋素光

資源評価は毎年更新されます。