令和2年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 キチジ 魚種写真
学名 Sebastolobus macrochir
海域名 オホーツク海南部
担当水研 水産資源研究所

生物学的特性

寿命: 太平洋北部海域では20歳程度だが、本海域では不明
成熟開始年齢: 不明
産卵期・産卵場: 北海道沖の産卵盛期は4月~5月だが産卵場は不明、サハリン東岸の産卵期は5月~10月で産卵場は水深400m~1,100m
食性: 魚類、クモヒトデ類など
捕食者: 不明

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漁業の特徴

はえ縄、刺網(併せて沿岸漁業)と沖合底びき網漁業(沖底)により周年漁獲される。 1996年以降、オホーツク海において、ロシア漁船がキチジを漁獲しているとみられるが、漁獲実態は不明である。

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漁獲の動向

1986年に2,000トンを超えていた漁獲量は、2001年には375トンまで減少した。 その後増加し、2004年には533トンとなったが、再び減少し、2019年は過去最低の174トンとなった。 オホーツク海と根室海峡、沖底と沿岸漁業のどの海域、漁業においても、漁獲量は長期的に減少傾向にある。 特に、沖底は近年ほとんど漁獲していない。 ロシアの漁獲量は不明である。

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資源評価法

長期間のデータがそろっている1986年~2019年の総漁獲量の推移に基づき、資源水準を判断した。 オホーツク海におけるはえ縄漁業の2001年~2019年の操業隻数は、ゆるやかに減少しながらも2隻~4隻と安定していることから、はえ縄漁業の操業隻数あたりの漁獲量(CPUE)を資源量指標値として資源動向を判断した。

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資源状態

過去34年間(1986年~2019年)の漁獲量の最高値~最低値を3等分し、上から高位、中位、低位とした。 2019年の資源水準は低位、また、最近5年間(2015年~2019年)の資源量指標値の推移から、動向は減少と判断した。

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管理方策

本資源は系群構造が不明な跨り資源であることからABCの算定を行わず、漁獲量および延縄漁業のCPUEを基に、資源水準、および資源量指標値に合わせて漁獲を行うことを管理方策として、2021年算定漁獲量を提示した。 本資源の資源状態は低い水準にあると考えられるが、漁獲量とともに操業隻数が減少し、資源状態を判断するための情報も限定的になりつつある。 精度の高い資源評価にむけて、生態・資源調査の充実を図るとともに、ロシア船を含めた漁業実態の把握に努める必要がある。
管理基準 Target/Limit 2021年
算定漁獲量
(トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値
からの増減%)
0.7・Cave3-yr・1.17 Target 120
Limit 150

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:濱津友紀・千村昌之・境 磨

資源評価は毎年更新されます。