大中型まき網によるマイワシ漁場の変化

マイワシをもっとも多く漁獲するのは大中型まき網漁業です。マイワシを多獲していた1988年を見ると、日本海の隠岐諸島周辺で漁獲していたことが分かります。漁獲量が少なくなった1997年では沿岸域で極わずかの量を漁獲していました(図中の単位に注意)。

次に大中型まき網漁業がどこでマイワシを漁獲しているのかを年別に見てみると、ほとんどの年で日本海南西部が多いことが分かります。特に、マイワシの漁獲量が非常に多かった1980年代半ばから1990年代半ばまではほとんどが日本海南西部で漁獲していました。1975年を除いて1970年代後半から1980年代前半までは、五島灘での漁獲量の割合が減り、日本海南西部での漁獲量の割合が増えています。また1990年代後半では日本海南西部の漁獲量の割合は減っていました。

漁獲量がもっとも多かった1988年には島根県隠岐諸島周辺での漁獲量が多く、それから10年後の1997年には九州西岸から日本海の沿岸域で漁場が形成されました。