平成30年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ハタハタ 魚種写真
学名 Arctoscopus japonicus
系群名 日本海西部系群
担当水研 日本海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 5歳(年齢および年級は、ふ化した年を生まれ年とし1月1日に加齢するとして表記)
成熟開始年齢: 雄:1歳(50%)、2歳(100%)、雌:2歳(100%)
産卵期・産卵場: 12月、秋田県および青森県沿岸、朝鮮半島東岸
食性: 端脚類、橈脚類、オキアミ類、イカ類、魚類
捕食者: マダラ、アカガレイ

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漁業の特徴

本系群は能登半島以西の日本海西部に分布し漁獲対象となるものであり、兵庫県と鳥取県では沖合底びき網1そうびき(沖底)、石川県~京都府および島根県では小型底びき網によって主に漁獲される。 漁期の中心は3~5月である。 なお、2009年以降、水揚げ量の制限や網目拡大などの自主的な取り組みが実施され、1歳魚が水揚げされにくくになるとともに、1歳魚が多く混じると水揚げ自体が控えられている。

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漁獲の動向

漁獲量は、1970年代から1980年代半ばに多く、1990年代前半は少なかった。 その後増加し、2003年に過去最高となるも1~2年での半減倍増を繰り返した。 2009年からは3,500~6,000トントン前後で推移し、2017年は4,330トンであった。 府県別では、2002年までは兵庫県と鳥取県で7~9割を占めていた。2003年から石川県の割合が上昇したものの、2014年以降は低下している。

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資源評価法

1972年以降の沖底の資源密度指数に基づき資源水準を判断した。 その際、本種特有の数年ごとの半減・倍増の影響を取り除く目的で、3年の平均値(当年、前年、前々年の平均)を用いた。 また、日本海ズワイガニ等底魚資源調査を2004~2018年の5~6月に日本海西部の水深190~550mに約140の調査点を配置して実施した。 その調査結果を基に面積密度法を用いて推定した資源量により、資源動向を判断した。

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資源状態

資源量は9,000~5.7万トンまで大きく変動しており、2018年の資源量は1.7万トンであった。 親魚量については1,159~2.7万トンで推移し、2018年の親魚量は4,505トンであった。 資源水準の基準は、資源密度指数の3年平均の最高値(50.6)を3等分し、高位と中位の境を33.7、中位と低位の境を16.9とした。 2015~2017年の資源密度指数の平均は43.4であり、2018年の資源水準は高位と判断された。 資源動向については、資源量の直近5年(2014~2018年)の推移から減少と判断された。 2010年以降について、漁獲情報に基づく資源密度指数は大きく上昇しており、1歳魚も対象とする資源量の推移とは異なる。 この違いは、2009年に始まった1歳魚保護の取り組みで資源密度指数には1歳魚の情報が反映されにくくなっていることによると推察される。

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管理方策

現状の漁獲圧を維持しながら資源を有効利用することを管理目標として、2019年ABCを算定した。 現状の漁獲圧(Fcurrent=0.21)であれば、2023年まで資源量は維持される。 また、1歳魚を保護して2歳以上になってから漁獲する方が経済効率は高くなることから、今後も網目拡大の取り組みは続け、経済効率の高い2歳魚主体に漁獲することが重要である。
管理基準 Target/Limit 2019年ABC
(百トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの増減%)
Fcurrent Target 31 15 0.17
(-20%)
Limit 38 19 0.21
(±0%)

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:藤原邦浩・上田祐司・八木佑太・吉川 茜・佐久間 啓・飯田真也・山本岳男・山田達哉

資源評価は毎年更新されます。