平成30年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

[詳細版へ]
標準和名 ホッコクアカエビ 魚種写真
学名 Pandalus eous
系群名 日本海系群
担当水研 日本海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 11歳
成熟開始年齢: 雄性先熟の雌雄同体で、満5歳で雄から雌に性転換する。雄としての成熟は3歳、雌としての成熟は6歳
産卵期・産卵場: 2~4月、盛期は3月、水深200~300mの海域と考えられる
食性: 微小な甲殻類、貝類、多毛類、デトライタス等
捕食者: マダラ、スケトウダラ等の底魚類

▲このページのTOPへ

漁業の特徴

本系群の漁業は、本州沿岸と大和堆で行われているが、操業形態が異なる。 本系群の主要漁業は沖合底びき漁業(沖底)、小型底びき網漁業(小底)、およびかご網であるが、本州沿岸では、沖底、小底、かご網漁業による操業が行われており、多魚種混獲を特徴とする。 夏季は底びき網漁業が休漁となる。 一方、大和堆では、沖底による操業のみが夏季を中心に行われ、本種のみを漁獲する点で本州沿岸と異なる。 近年では全漁獲量の約6割が沖底、約3割が小底、残りがかご網およびその他の漁業である。

▲このページのTOPへ

漁獲の動向

漁獲量は1982年の4,200トンをピークに減少し、1991年に最低(1,400トン)となった。 近年は増減を伴いながら緩やかに増加しており、2017年の漁獲量は2,500トン(暫定値)であった。 府県別では、石川県、兵庫県、福井県および新潟県の漁獲量が多く、2017年にはこれら4県で系群全体の約9割を占めた。

▲このページのTOPへ

資源評価法

本州沿岸と大和堆では操業形態が異なることから、それぞれの海域における沖底の資源密度指数を資源量指標値として、2海域の資源を独立に評価した。 また、2003~2018年の5~6月にかけて日本海西部海域の水深190~550mにおいて実施した日本海ズワイガニ等底魚資源調査に基づく現存量、および本州沿岸の主漁場である新潟県と石川県における小底の単位努力量当たり漁獲量(CPUE)を、動向判断の参考とした。

▲このページのTOPへ

資源状態

沖底の資源密度指数は本州沿岸および大和堆で長期的に増加傾向にあった。 2010および2014年発生の卓越年級群により、資源が高い水準で維持されていると考えられる。 本州沿岸および大和堆における最高値と最低値の間を3等分してそれぞれ資源水準の境界とした。 いずれの海域についても、資源水準は高位、資源動向は直近5年間(2013~2017年)の資源密度指数の推移から増加と判断し、本系群全体の水準を高位、動向を増加とした。 なお、日本海ズワイガニ等底魚資源調査に基づく現存量および小底CPUEについても高い水準にあった。

▲このページのTOPへ

管理方策

現在の資源水準及び資源量指標値に合わせて漁獲を行うことを管理方策として2019年ABCを算定した。 なお、ABCの算定にあたっては、本州沿岸、大和堆のそれぞれの海域でABCを計算し、系群全体のABCとして合算した。
管理基準 Target/Limit 2019年ABC
(百トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの増減%)
1.0・本州沿岸Cave3-yr・0.95
1.0・大和堆Cave3-yr・1.04
Target 20
Limit 25

▲このページのTOPへ

資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

▲このページのTOPへ

執筆者:佐久間啓・上田祐司・藤原邦浩・吉川 茜

資源評価は毎年更新されます。