平成27年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ニシン 魚種写真
学名 Clupea pallasii
系群名 北海道
担当水研 北海道区水産研究所

生物学的特性

寿命: 6~7歳(石狩系群や湖沼系群の地域性ニシン)、10~18歳(北海道・サハリン系群)
成熟開始年齢: 地域性ニシンは2歳(100%)、北海道・サハリン系群は4歳(50%)
産卵期・産卵場: 1~5月上旬、上ノ国から稚内にかけての沿岸、サロマ湖、野付、風蓮湖、厚岸湖・湾、湧洞沼、噴火湾周辺
索餌期・索餌場: 北海道周辺海域
食性: カイアシ類、端脚類、オキアミ類、魚類(卵・仔稚魚を含む)
捕食者: 大型魚類、頭足類、海産ほ乳類

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漁業の特徴

沖合底びき網漁業(沖底)および刺網、定置網漁業などの沿岸漁業によって漁獲されている。沖底では、日本海で10~翌6月、オホーツク海で周年、太平洋岸で10~翌5月に漁獲されている。沿岸漁業では、日本海沿岸、オホーツク海の枝幸から斜里にかけての沿岸から沖合域、太平洋岸の風蓮湖、厚岸湾・湖、湧洞沼、噴火湾沿岸で漁獲されている。時期と場所によって、成魚、未成魚や産卵群、索餌群など漁獲の対象が異なる。

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漁獲の動向

19世紀には、北海道・サハリン系群を主対象に最大100万トン近くあった漁獲量は大きく減少、1955年以降は低い水準で推移している。1983年と1988年に北海道・サハリン系群とみられる高豊度の年級群が発生したが、持続的な資源の増加には結び付かなかった。近年は石狩湾以北、後志、桧山の日本海、太平洋の胆振、日高、道東海域やオホーツク海南部沿岸で比較的好漁で、2014年の漁獲量は4,549トンであった。

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資源評価法

北海道のニシンは、北海道・サハリン系群の他に、テルペニア系群、地域性ニシン(石狩湾系群、湖沼性系群など)が混在している。漁場には複数の系群に由来する個体が分布しているとみられ、漁獲尾数や漁獲量を系群ごとに分けることは、現在のところ困難である。従って1975年以降の漁獲量を基に資源状態を判断した。

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資源状態

資源水準は、1975~2014年の漁獲量の最高値72,729トン(1986年)と0の間を三等分して高位・中位・低位とした。2014年の漁獲量は4,549トンであることから、資源水準は低位、また資源動向は過去5年間(2010~2014年)の漁獲量の推移から横ばいと判断した。資源状況は低位、横ばいであるものの、沿岸漁業は比較的好漁となっており、地域性ニシンがいくつかの地域でまとまった資源を形成していると考えられる。




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管理方策

数万トン規模にまで漁獲量が回復するためには北海道・サハリン系群の加入量水準が好転する必要がある。低水準期においては、時折発生する卓越年級群を適切に管理し、資源回復の可能性を高めることが重要である。日本海およびオホーツク海域で操業する沖底では、体長22cm未満の割合が漁獲物の10%を上回った場合には操業を中止し漁場を移動するという制限が設けられており、このような若齢魚保護の取り組みを継続することが重要である。地域性ニシンでは、資源増大を目的として種苗放流事業が行われており、初回産卵群の保護を目的とした刺網の目合規制などの漁業管理と併せて資源回復に効果的に結び付けていくことが重要である。
管理基準 Limit/Target F値 漁獲割合
(%)
2016年ABC
- Limit - - -
Target - - -

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:村上直人・横田高士・千村昌之・船本鉄一郎

資源評価は毎年更新されます。