平成27年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ヒラメ 魚種写真
学名 Paralichthys olivaceus
系群名 太平洋北部系群
担当水研 東北区水産研究所

生物学的特性

寿命: 雄10歳以上、雌20歳以上
成熟開始年齢: 雄2歳(100%)、雌3歳(100%)
産卵期・産卵場: 5~9月(盛期6~8月)、沿岸各地の粗砂および砂礫地帯(水深20~50m)
索餌期・索餌場: 沿岸各地の主に水深30m~150mの陸棚
食性: 着底稚魚はアミ類、全長10cm以上は魚類やイカ類
捕食者: 着底直後はヒラメ(0歳魚)やエビジャコ類、着底後1~2ヶ月はヒラメ(1~2歳魚)や他の大型魚種

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漁業の特徴

小型底びき網、刺網、定置網、沖合底びき網等により周年漁獲されている。漁獲物は、全長50cm以下の1~2歳魚が大半を占める。資源保護と管理を目的とした水揚げ物の全長制限(30cm、地域により35cm)が実施されている。また、1990年台から種苗放流が盛んに行われている。2013年は154万尾の人工種苗が放流された。

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漁獲の動向

漁獲量は10年程度で周期的に変動している。1995年以降では、2004年に最低となったがその後増加し、2006~2010年はほぼ2,000トン以上を維持した。東日本大震災(震災)に伴う漁獲努力量の大幅な減少により、2011、2012年は大きく減少したが、2013年以降回復し、2014年は2,950トンであった。震災後は福島県の漁獲が大きく減少したが、2013年以降宮城県の漁獲量が増加している。

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資源評価法

震災により福島県の漁獲が大きく減少したことから、1990~2005年漁期(7月~翌年6月)は福島県、2006~2013年漁期は宮城県、福島県、茨城県の雌雄別年齢別漁獲尾数を基に、コホート解析により資源量を推定した。この値を海域全体に引き延ばし、系群全体の資源量とした。

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資源状態

資源量は1996年漁期をピークに減少し、2004年漁期には1,500トンとなった。2005、2007、2010、2012年級群の加入量が多かったため、2006年漁期以降増加している。特に2010年漁期以降は、震災による漁獲努力量の減少と2010年級群の好加入が同時に生じたため、資源量が急増している。2013年漁期の資源量は19,183トンであった。親魚量も2013年漁期は急増して11,057トンであった。漁獲割合は震災後減少し、2011~2013年漁期は11~14%となっている。震災前20年間(1990~2009年)の資源量推定値の最高値と0を3等分して、下から低位、中位、高位とし、2013年漁期の資源量水準は高位と判断された。2009~2013年漁期の資源量の推移から動向は増加と判断した。

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管理方策

資源水準は高位で、震災前の漁獲圧を維持しても当面は1990年以降の平均的な資源量水準を維持できると考えられることから、震災前3年間(2007~2009年漁期)の漁獲係数Fの平均値(F2007-2009)を管理基準として2016年漁期ABCを算出した。2014年漁期以降の1歳の資源尾数は、2006~2013年漁期のうち加入量が非常に多かった年を除いた4年間の平均値を与えた。
管理基準 Limit/Target F値 漁獲割合
(%)
2016年漁期ABC
(千トン)
F2007-2009 Limit 0.66 43 6.65
Target 0.53 36 5.65

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:栗田 豊・玉手 剛・服部 努・柴田泰宙

資源評価は毎年更新されます。