平成27年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

[詳細版へ]
標準和名 ソウハチ 魚種写真
学名 Hippoglossoides pinetorum
系群名 北海道北部系群
担当水研 北海道区水産研究所

生物学的特性

寿命: 7歳以上
成熟開始年齢: 雄2歳(50%以上)、雌3歳(50%以上)
産卵期・産卵場: 5~9月(中心は7月)、主に美国~古平沖(水深60~80m)と増毛~留萌沖(水深50~60m)
索餌期・索餌場: 北海道の日本海側~オホーツク海側の沿岸
食性: 成魚はイカナゴ、タラ類幼魚、その他の小型魚類、オキアミ類、クモヒトデ類、多毛類、イカ類、エビ類、二枚貝類
捕食者: 不明

▲このページのTOPへ

漁業の特徴

主に沖合底びき網漁業(沖底)と沿岸の刺網漁業によって漁獲される。沖底は主に9~翌年4月に索餌群を、刺網漁業は主に4~7月に産卵群を漁獲している。また、日本海に比べると、オホーツク海における漁獲量は非常に少ない。

▲このページのTOPへ

漁獲の動向

沖底の漁獲量は、1985年以後1,000トン前後で推移しており、2014年は977トンであった。沿岸漁業の漁獲量は、1980年代後半から1992年にかけて増加し、1992年には1,828トンに達した。その後は長期的には減少傾向で、2014年は過去最低の452トンであった。 沖底と沿岸漁業を合わせた漁獲量は、1980年代後半から1993年にかけて増加し、1993年には3,273トンに達したが、その後減少し、2014年は1985年以降で最低の1,428トンであった。

▲このページのTOPへ

資源評価法

沖底(100トン以上のかけまわし)の月別船別漁区別CPUEの幾何平均値(CPUEの幾何平均値)を資源量指標値として資源状態を判断した。ただし、幾何平均の計算においてはソウハチの有漁操業データのみを使用した。

▲このページのTOPへ

資源状態

CPUEの幾何平均値は、1980~2002年までは増加傾向を示し、2002年には23.8kg/網となったが、その後は減少傾向にあり、2014年は14.2kg/網であった。資源水準の基準は、CPUEの幾何平均の過去35年間(1980~2014年)の平均値(16.1kg/網)を50として各年のCPUEの幾何平均値を基準化し、30未満を低位、30以上70未満を中位、70以上を高位とした。基準化した2014年の値は44で資源水準は中位と判断した。2010~2014年におけるCPUEの幾何平均値の推移から動向は減少と判断した。


▲このページのTOPへ

管理方策

漁獲量と資源量指標値が利用できることから、資源量指標値の水準および変動傾向に合わせた漁獲を行うことを管理目標とし、ABC算定規則2-1)に基づき2016年ABCを算定した。一方、ABC以外の管理方策として、関係漁業者間で取り組まれている、未成魚保護を目的とする全長18cm(体長15cm)未満に対する漁獲制限を継続することが望ましい。
管理基準 Limit/Target F値 漁獲割合
(%)
2016年ABC
(百トン)
0.9・C2014・0.99 Limit - - 13
Target - - 10

▲このページのTOPへ

資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

▲このページのTOPへ


執筆者:田中寛繁・山下夕帆・船本鉄一郎

資源評価は毎年更新されます。