資源量推定等高精度化推進事業(2024)

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関連事業資源量推定等高精度化推進事業(2024)

調査の目的

本事業は、我が国周辺の主要水産生物の資源評価に対して外部の専門家から問題点について指摘を受けた内容(いわゆる、ピアレビュー)について、横断的な対応を行うことを目的としています。対応を行うことで、現状よりも資源評価の推定精度を高めることができ、国の資源管理施策として実施している漁獲可能量(TAC)管理等がより高い精度で行えるようにすることが目的です。

調査内容

本事業は大きく3つのパートに分かれます。それは、I資源評価の基盤的なデータの高精度化、II資源評価モデルの開発、およびIIIピアレビュー会議です。IとIIについては、さらに細分化して実施します。それは以下の通りです。

  • I-A(生物学的特性の整備):➀年齢査定が困難な種について、より高度な方法を開発することで年齢―成長関係の把握を行います。➁・➂長期的な年齢や繁殖特性のデータセットを整備し資源評価のためのパラメーターの整備の基礎とします。➃対象生物の分布・移動に関する知見の整備を行います。
  • I-B(年齢別漁獲尾数の整備):現状よりも緻密なAge-Length Key(年齢別漁獲尾数を求めるための年齢‐体長キー)の設定方法の開発を行います。過去からの体長組成や銘柄組成に関するデータを整理し、より合理的な年齢別漁獲尾数の推定を行います。
  • I-C(自然死亡率の整備):国内外の自然死亡率に関する情報を整備し、我が国の資源評価対象種への適用について情報を整備します。
  • I-D(資源量指標値の整備):資源評価のために必要な指標値について海洋環境との関係を考慮して開発を行います。
  • I-E(画像解析データの活用):画像解析技術を活用し、大量のデータを処理する手法を開発し、資源評価の精度を向上のための整備を行います。
  • II-1(データの質量に応じた柔軟な資源評価モデル・管理手法の開発):不確実性を組み込める状態空間モデルをはじめとして,データの質や量に応じて利用できる資源評価モデルの適用可能性を検討する。
  • II-2(統合モデルの適用):国外で多く使われている統合モデルを国内の資源評価に適用するための条件設定などの整備を行います。
  • II-3(複数種を考慮した評価モデルの開発):捕食―被食関係に代表される、種間相互作用を考慮した生態系モデルを構築します。

事業のスキーム