4 マイワシ資源の調査・研究体制 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
マイワシ資源の動向を把握するためには、主な産卵時期(2〜3月)に黒潮内側域の海洋環境と産卵量のモニタリングを行い産卵状況を把握するとともに、5月頃から初夏にかけて黒潮・親潮移行域において調査船調査により同海域の餌を含む海洋環境と稚魚や幼魚の密度を把握して漁場への加入量を早い段階で予測し、その加入量水準に見合ったレベルで漁業を行うことが重要と考えています。 水産総合研究センターでは、1996年以降、移行域における稚魚密度の調査に取り組んでおり、冬・春季の房総沖における0歳魚の資源量指数と移行域における稚魚密度の間に高い関係が得られています。 移行域は、マサバ、サンマ、カタクチイワシ等主要浮魚の生態にも大きく関与しており、これら浮魚の資源研究を充実する上で重要で、今後ともこの海域の研究・調査体制を充実していくことが必要です。 黒潮・親潮移行域における稚魚密度と0歳魚(未成魚)資源量指数の関係
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