はじめに

 この説明資料は、独立行政法人水産総合研究センターや水産研究機関がマイワシ資源(太平洋系群)に関する調査・研究で得た科学的な知見をとりまとめて、マイワシ資源の変動要因を広く国民にわかりやすく情報提供するために作成したものです。

 マイワシ資源は、1980年代末から急激に減少し、2002年にはマイワシの漁獲は約4〜5万トン程度(推定)と漁獲のピークである1988年の450万トンに比べ概ね百分の一程度に減少しております。テレビ、新聞等では、「マイワシも高級魚に」のキャッチフレーズでたびたび報道され、マイワシ資源の動向やその減少要因などについて国民の関心も高まっている状況にあると思われます。

 マイワシ資源の変動については、海洋の複雑な生態系の中で多様な要因が影響していると考えられており、必ずしも十分な解明が行われている状況ではなく、今後とも調査・研究を進め、資源変動に関する知見の充実に努めていく必要があると考えています。

  

平成15年3月

水産庁増殖推進部漁場資源課
独立行政法人水産総合研究センター


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