マイワシの産卵調査の概要と日本海における卵豊度の推移

口径45cmの小型の網を用いて、マイワシなどの卵を採集することで、各年の卵豊度を推定することができます。1978年以降の調査結果をみると、マイワシの卵豊度は、対馬暖流域では1980年代に多かったことと、東シナ海で多かったことが分かります。1990年代は卵豊度が少なくなり、日本海での割合が増えました。日本海西区では、一部3月が主産卵期の年代もありますが、ほとんどは4・5月が主産卵期でした。日本海北区では、1990年代に卵豊度が増加し、その時の主産卵期は5・6月でした。ただし、日本海西区の6月および北区の3月は調査を実施していない年があります。

なお、2001年は東シナ海・日本海でマイワシの卵が採集されませんでしたのでデータを示していません。