語句の説明
コホート解析:
対馬暖流域のいわし類はコホート解析と呼ばれる解析方法で資源量を計算しています。コホート解析では、ある年(月)の年齢別の漁獲尾数から年齢別の資源尾数が計算できます。年齢別の資源尾数に各年齢の体重をかけたものを総和すると資源量となります。ある年の資源尾数は漁獲死亡係数(F)と自然死亡係数(M)によって減少すると仮定します。ある年のある年齢の資源尾数をNtとすると、翌年の同じ年級の資源尾数は、Nt+1=Nt×e(−F-M)となります。
偏差:
ある年の観測されたデータから、すべての観測されたデータの平均値をひいた値です。
年級群:
ある年に加入してきた資源を意味します。その加入した資源が著しく多いと卓越年級群と呼びます。
漁獲死亡係数:
コホート解析の時に使います。Fと略し、漁獲によって死亡する量の係数です。
自然死亡係数:
コホート解析の時に使います。Mと略し、自然に死亡する量の係数です。
漁獲割合:
漁獲量を資源量で割った値です。
再生産成功率:
0歳魚の資源尾数を産卵親魚重量で割った値です。RPSと略します。RPSが高いと良好な加入があったことを意味します。