平成29年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ニギス 魚種写真
学名 Glossanodon semifasciatus
系群名 太平洋系群
担当水研 中央水産研究所

生物学的特性

寿命: 3歳
成熟開始年齢: 2歳(100%)
産卵期・産卵場: ほぼ周年、盛期は2~3月、土佐湾の水深200~300mの海底付近
食性: 幼稚魚期は主にカイアシ類、成長に伴い主にオキアミ類
捕食者: 中・大型の底魚類

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漁業の特徴

主要な漁場は太平洋中部(伊豆沖~熊野灘)・南部(紀州沖~薩南)で、漁獲水深は200~300mである。本系群を漁獲対象とする主な漁業は、2016年においては漁獲量の多い順に1そうびき沖合底びき網(沖底)、愛知県外海小型底びき網(小底)、2そうびき沖底である。これらの漁業で、ニギスを主要な漁獲対象としているのは1そうびき沖底と愛知県外海小底である。2016年は漁獲量全体の69%を1そうびき沖底が占めている。

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漁獲の動向

漁獲量は1980年代後半から次第に増加し、1997年には1,977トンと最高となった。 その後減少に転じ、2014年には593トンと最低となった。 以降、ほぼ横ばいで推移し、2016年の漁獲量は739トン(暫定値)であった。

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資源評価法

熊野灘の1そうびき沖底の資源密度指数を系群全体の資源量指標値として資源状態を判断した。 土佐沖での1そうびき沖底については、操業隻数が2隻であるため資源密度指数は資源状態を正しく反映していないと判断し、評価では用いなかった。

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資源状態

資源量指標値は、2007年に最高値の129を示した後減少し、2016年は61であった。資源水準は資源量指標値の最大値(2007年、129)と最小値(1980年、35)の間を三等分して高位・中位・低位とした。2016年の値は61であったことから資源水準は低位、動向は直近5年間(2012~2016年)の資源量指標値の推移から横ばいと判断した。 2016年は2015年の中位水準から低位水準となったが、2011年以降、資源量指標値は中位と低位の境界付近で周期的に変動しており、この変動の範囲内と判断した。

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管理方策

資源水準及び資源量指標値の変動傾向に合わせて漁獲を行うことを管理目標とし、2018年ABCを算出した。
管理基準 Target/Limit 2018年ABC
(トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの
増減%)
0.7・Cave3-yr・1.016 Target 389
Limit 486

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:梨田一也・赤嶺達郎

資源評価は毎年更新されます。