平成29年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ウマヅラハギ 魚種写真
学名 Thamnaconus modestus
系群名 日本海・東シナ海系群
担当水研 西海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 10歳程度
成熟開始年齢: 雌は3歳(53%)、4歳以上(90~100%)、雄は不明
産卵期・産卵場: 4~7月、魚釣島周辺海域、日本・中国・韓国の沿岸
食性: カイアシ類、貝類、エビ・カニ類、魚類、ヨコエビ類、ウニ類、ヒトデ類、ヒドロ虫類、鉢クラゲ類、珪藻類および紅藻類
捕食者: 不明

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漁業の特徴

我が国沿岸域では本種を専獲する漁船漁業はなく、漁業の主体は定置網漁業(定置網)で各種漁業による混獲もある。水揚げ量の多い石川県では、定置網や刺網による漁獲が多い。また対馬海域を中心に、大中型まき網漁業(大中まき)でも漁獲されるようになった。本系群の分布の中心があると考えられる東シナ海においては中国・韓国による漁獲が主体である。

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漁獲の動向

漁獲統計が整備されていないため、我が国沿岸で定置網、沖合底びき網漁業(沖底)、小型底びき網漁業(小底)、刺網漁業他で漁獲している各府県の水揚げ量、以西底びき網漁業(以西)および大中まき漁獲量を集計した。集計漁獲量は2002年の計6,600トンから、2008年には2,200トンまで減少し、以降は、概ね4,000トン前後で推移し、2016年は4,600トンであった。2015年には大中まきによる著しい漁獲が見られたが、2016年には見られなかった。本資源は外国による漁獲の割合が圧倒的に大きく、中国と韓国のカワハギ類の漁獲量(ウマヅラハギが大半であると考えられる)は最盛期 (1986年) にはそれぞれ43万トン、33万トンであったが、その後、両国とも減少し、中国では近年20万トン前後、韓国では2016年に1,800トンになった。

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資源評価法

漁獲量 (各府県沿岸域水揚げ量、以西漁獲量および中国・韓国の漁獲量) から、資源水準および動向を検討した。大中まきによる2015年の突発的な多量漁獲は資源動向を反映したものではないと考え、同漁業の漁獲量は動向判断から除外した。石川県における漁獲量および体長組成、東シナ海陸棚縁辺域における着底トロールによる底魚類現存量調査の結果も動向判断の参考とした。

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資源状態

我が国周辺におけるウマヅラハギの漁獲量は近年整理され始めたことから、長期的な資源の変動は不明である。一方、中国・韓国によるカワハギ類の漁獲量は1990年代以降低水準で推移していることから、資源の中心となる東シナ海における資源水準、ひいては本系群全体の資源水準を低位と判断した。また、各府県沿岸域の水揚げ量と以西の漁獲量の和、石川県の漁獲量の動向および着底トロール調査の現存量推定値がすべて横ばいであることから、動向は横ばいと判断した。


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管理方策

本資源は外国による漁獲の割合が圧倒的に大きく、また我が国の漁業の主体である定置網は本種を積極的に漁獲する漁法でないため、本種の資源に大きな漁獲圧を与えていないと考えられることから、我が国における漁獲量(ただし大中まきを除く)の変動傾向に合わせて漁獲を行うことを管理方策としてABCを算定した。資源全体の評価および管理にあたっては関係各国の協力が不可欠である。
管理基準 Target/Limit 2018年ABC
(百トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの
増減%)
1.0・Cave3-yr・1.02 Target 33
Limit 42

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:酒井 猛・川内陽平・青沼佳方

資源評価は毎年更新されます。