令和元年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 ゴマサバ 魚種写真
学名 Scomber australasicus
系群名 東シナ海系群
担当水研 中央水産研究所
西海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 6歳程度
成熟開始年齢: 1歳(60%)、2歳(85%)、3歳(100%)
産卵期・産卵場: 1~4月、東シナ海中部・南部~九州南部沿岸、5月、東シナ海中部~九州西岸
食性: 仔魚期には橈脚類や尾虫類、幼稚魚期にはイワシ類などの仔稚魚、成魚期には浮遊性甲殻類や小型魚類
捕食者: 幼稚魚は魚食性の魚類

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漁業の特徴

東シナ海・日本海のゴマサバ漁獲の大部分は大中型まき網および中・小型まき網漁業による。 主漁場は東シナ海~九州南部沿岸である。

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漁獲の動向

我が国の漁獲量は年変動はあるものの、1970年代以降およそ5.0万トン前後で推移している。 近年では2011年の4.9万トンをピークに減少傾向にあったが、2018年の漁獲量は前年よりやや増加して4.1万トンであった。 韓国の漁獲量は2017年には1.1万トンと平年並みの水準であったが、2018年には7.4万トンと過去最高であった。 中国は2017年に44万トン(さば類)を漁獲した。 中国のマサバとゴマサバの魚種別の漁獲量は不明である。

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資源評価法

1992~2018年の日・韓の年齢別・年別漁獲尾数に基づくコホート解析により、資源量を計算した。 2003年以降の大中型まき網の年齢別資源量指標値及び枕崎港に水揚げする中小型まき網の資源量指標値を用いてチューニングを行った。 中国による漁獲は考慮していない。

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資源状態

資源量は1992年以降、10万~20万トン程度の範囲で比較的安定している。 2018年の資源量は20.4万トンであった。 親魚量は2015年以降連続的に増加し、2018年には8.7万トンの過去最高値となった。 加入量は1992年以降、概ね2億~4億尾で推移しており、2018年には3.9億尾となった。 漁獲係数(F)は2012年以降に緩やかな低下傾向を示し、2017年には0.47となったが、2018年には急上昇して1.29となった。 再生産関係には最小絶対値法で最適化した自己相関を考慮しないホッケー・スティック型再生産曲線を採用した。 最大持続生産量(MSY)は7.6万トン、MSYを実現する親魚量(SBmsy)は10.9万トンであるが、直近年における親魚量はSBmsyを下回っており、SBmsyに対する2018年の親魚量の比は0.80である(SB2018/Sbmsy=0.80)。 2018年のFはMSYを実現する漁獲圧(Fmsy)を上回っており、Fmsyに対する2018年のFの比は2.40である(F2018/Fmsy=2.40)。 親魚量の動向は近年5 年間(2014~2018年)の推移から増加と判断された。 本資源評価では、2018年における韓国のゴマサバ漁獲量急増に関する解釈および資源評価手法の違いが、評価結果に不確実性をもたらす可能性がある。

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資源評価のまとめ

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執筆者:林 晃・安田十也・黒田啓行・由上龍嗣

  上記の再生産関係はMSYを実現する親魚量および漁獲圧を算出するため、研究機関会議での検討を踏まえて提案したものである。

資源評価は毎年更新されます。