令和元年度資源評価報告書(ダイジェスト版)

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標準和名 マダラ 魚種写真
学名 Gadus macrocephalus
系群名 日本海系群
担当水研 日本海区水産研究所

生物学的特性

寿命: 9歳
成熟開始年齢: 3歳(50%)、4歳(100%)
産卵期・産卵場: 1~3月、泥底、砂泥底、砂礫底、礫底に局所的に分布
食性: 魚類、頭足類、甲殻類(エビ類)
捕食者: 不明

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漁業の特徴

沖合底びき網(沖底)、小型底びき網(小底)、刺網、定置網、はえ縄および釣等により漁獲される。 沖底と小底の底びき網が漁獲量の5割程度を、刺網と定置網が4割程度を占めている。 沖底、小底の漁期は9~翌年6月である。 刺網および定置網の漁期は周年だが、主漁期は産卵期の1~3月である。 本系群全体で見ると、1~3月の漁獲量が全体の約5割を占め、産卵親魚が漁獲の主対象であり、未成魚の漁獲は少ない。

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漁獲の動向

漁獲量は、1980年代中頃まで1,700~4,200トンの間で変動し、1989年に過去最高(5,200トン)となった後減少した。 1992年から2004年までは1,000~2,100トンの間で周期的に変動した。 2005年以降は概ね3,000トン前後で推移していたが、2016年以降減少し、2018年は2,600トンとなった。 近年は新潟県および石川県の漁獲量が全体の50%程度を占める。

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資源評価法

2000~2018年の年齢別漁獲尾数に基づくコホート解析により資源量、親魚量を推定した。 標準化を施した沖底の1網あたり漁獲量(CPUE)、および刺網のCPUE(県別の1日1隻あたり漁獲量)をチューニング指標値として用いた。 親魚量および資源量から、資源水準および動向を、それぞれ判断した。

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資源状態

資源量は過去最低であった2001年の6,300トンから急増して2005年に過去最高の1.3万トンとなったのち、2016年にかけて緩やかに減少し、1.04万トンになった。 2017年以降は増加傾向にあり、2018年は1.11万トンであった。 親魚量も、資源量と同様、2005年に過去最高の8,800トンとなって以降高い水準で推移し、2018年は7,500トンであった。 過去最低の親魚量から比較的良好な加入が生じた2000年の親魚量を基準として、Blimitを4,100トンに設定した。 2018年の親魚量はBlimitを上回っている。 資源水準について高位と中位の境は最高値とBlimitとの中間、中位と低位の境はBlimitとした。 2018年の親魚量は7,500トンであり、高位と判断した。 資源動向は、最近5年間(2014~2018年)の資源量の推移から、横ばいと判断した。

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管理方策

今後も良好な資源状況を維持するべく、親魚量の維持を管理目標として、管理基準値に「親魚量の維持(Fmed)」を採用し、2020年ABCを算定した。 資源を持続的に利用していくため、成魚を中心とする漁業を継続し、未成魚の漁獲を混獲程度にとどめることが重要である。 また、将来予測の精度を高めるため、加入量に関するデータを蓄積するとともに、水温や生物生産といった海洋環境を考慮した調査研究を行うことが求められる。
管理基準 Target/Limit 2020年ABC
(百トン)
漁獲割合
(%)
F値
(現状のF値からの増減%)
Fmed Target 26 23 0.35
(-5%)
Limit 31 28 0.44
(+19%)

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資源評価のまとめ

管理方策のまとめ

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執筆者:佐久間啓・藤原邦浩・上田祐司・吉川 茜

資源評価は毎年更新されます。